●OPENING●
月よぉびは 洗濯三昧〜
プリミティブに 洗濯板で〜♪
テュリャテュリャテュリャ テュリャテュリャテュリャリャ〜
テュリャテュリャテュリャテュリャリャ〜♪
火よぉびは お掃除ばかり〜
ホウキとちりとり お友達〜♪
テュリャテュリャテュリャ テュリャテュリャテュリャリャ〜
テュリャテュリャテュリャテュリャリャ〜♪
水よぉびは おさんどんです〜
上司のオーダー バラバラだ〜♪
テュリャテュリャテュリャ テュリャテュリャテュリャリャ〜
テュリャテュリャテュリャテュリャリャ〜♪
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・や。
やってられるかーっ！！（どっかーん！）
どうしてっ！？
どうしてこう毎日毎日、掃除とか洗濯とか食事作りとかの
雑用ばかりなのよーっ！！
ラザム：だって、お前、この店の店員じゃん。
アシック：私、こんなつもりでここに就職したわけじゃありません！
ラザム：じゃあ、どんなつもりで来たんだよ。
アシック：私、ラザムさんの助手としてここに来たんですよ？
ラザム：助手じゃん。
アシック：だーかーらーっ！！
ラザムさんは「魔法の使える助手募集」ってチラシに書いていたじゃ
ないですか！
私は、ラザムさんが仕事で外へ行く時なんかに同行して、
魔法でサポートしたり、そういう役回りでここにいるわけで、
家政婦をしに来ているわけじゃありません！
ラザム：外に同行してサポート？
俺は、募集チラシにそんなこと書いた覚え無いぞ。
アシック：・・・・・！！
じゃ、じゃあ、あの試験はなんだったんですか！？
助手として相応しいかどうかを見るために、実際に仕事をさせたじゃ
ないですか。
私、ダンジョンとか森とかで、モンスターと戦ったり、すっごく頑張ったんですよ！
ラザム：うん、よくやった。
俺の助手に相応しい成果を上げてくれたな。
アシック：だったら！
私の仕事も雑用ばかりじゃなくて…
ラザム：俺、チラシに「助手に雑用はさせません」なんて書かなかったぜ？
募集要綱はよく読んでから、応募しろよ。
アシック：・・・・・！！
（お、鬼・・・っ！！）
（悪魔っ！人非人っ！悪徳店長ぉお〜っ！！）
ラザム：・・・何か言ったか？
アシック：・・・なんでもないです。
（しくしく…。
「この人についていくのも悪くないかも…」なんて考えた一ヶ月前の私、
恨むからね〜〜っっ！！）
そう言うわけで、私、アシック＝ユーゾンは、ここ
『超天才美形冒険者ラザム＝オーリーの店』（なんちゅう名前だ！）
の店員として一ヶ月前から就職しています。
ラザムさんって、ギルド時代には『疾風のラザ』なんて呼ばれてて、
現在でも国内で注目度No.1の腕利き冒険者。
独立して店を構えてからも仕事の依頼はひっきりなしという、
ものすごい人なんだけど…。
外面はいいのに、店員にはイジワルだったり！
お金の入りは悪くないはずなのに、すごくケチだったり！
おまけに…
キュイ：アシック、事務所のほう、ちゃんと掃除した？
机の上、カップの後が残っていたわよ！
アシック：は…はぁい！すぐ拭きます！
職場の先輩のキュイさんは、小姑さんだし〜っ！！
神様…就職難のこの時代、私の言っていることは贅沢なのでしょうか？
はぅう〜…。
（ゲーム本編に続く） |
